甘いものは毒?!砂糖依存症とは
大量に甘いものを摂取することが、私達の体にとって良くないことは、誰もが知っています。
甘いものは肥満、心血管疾患、他の多くの健康問題に直接関係していることが研究によって示されています。
砂糖依存症とは
砂糖依存症とは甘い飲料・食品の過剰摂取による依存症の一種のことです。
1998年、砂糖依存症の概念が提唱され、2008年には砂糖が脳内ドーパミンとオピオイドに作用し、依存症となる可能性についての臨床結果が発表されました。
砂糖を摂取することによって得られる幸福感
甘い食べ物を食べると、脳を刺激し、ドーパミンやセロトニンが放出され快感や幸福感が得られます。
そしてヘロインやコカインのような薬と同じ様に、快感を求めて次第に摂取量が増えてきます。
そして、糖分が不足するとイライラしたり、精神不安などの禁断症状が起こります。
肥満の原因とされる運動不足の原因も砂糖依存によるといわれ、糖摂取は一時的に高揚感が得られるがエネルギーを奪われるためとされています。
血糖値の上昇
また、空腹時や大量の糖を摂取することにより、血糖値が急上昇すると膵臓が血糖値を保つためインスリン分泌量を増やします。
インスリンが大量に分泌されたことによる急激な血糖値の低下により、低血糖の症状が出てしまったり、血糖値を元に戻そうとさらに甘い物を求めてしまいます。
インスリンが過剰分泌されると、脂肪の燃焼は抑制され、体脂肪が増えることになります。
また血液中の中性脂肪高濃度状態が続くと高血圧や脂質異常症を発症、糖尿病や心臓発作のリスクが増大します。
どのくらい摂取していいのか
2015年にWHO(世界保健機関)が発表した「成人及び児童の糖類摂取量」では、成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めています。
5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大するそうです。
どの食品にどのくらい入っているか
消費される加工食品の中には糖が隠れています。
テーブルスプーン1杯分のケチャップには4gの遊離糖類が含まれ、デザートヨーグルトには16g、エナジードリンクには30~55g、炭酸飲料1缶では40gにもなります。
砂糖依存症から脱するために
- まずは、家の中にあるすべての砂糖と加工食品を取り除きます。
甘いものが食べたくなったら精製された砂糖が使われているスイーツではなく、フルーツを食べましょう。 - 主要栄養素でバランスのとれた食事をしましょう。
タンパク質を食べることは、砂糖の欲求を抑える簡単な方法です。
高タンパク質食品はゆっくりと消化し、長い満腹感を保ちます。
鶏胸肉やささみ、低脂肪ヨーグルト、卵、ナッツ、豆などのタンパク質を選びましょう。 - 週に5日、30分の運動をしましょう
運動は食欲を抑える効果があるという研究が発表されています。
ウォーキング、自転車に乗る、水泳など、続けられることを始めてみてください。 - 無糖の水分を摂りましょう。
コーヒーや紅茶などカフェイン入りの飲み物なら食欲を抑える働きもあります。
もちろん砂糖を入れてはいけません。 - 質のいい睡眠をとりましょう。
8時間の質のいい睡眠は、疲れをとり、砂糖への欲求を抑えてくれます。
ランキング 参加しています↓よろしくお願いします。