入浴で消費するカロリーと得られるメリット
江戸時代から適度な入浴は、気の循環を良くして体内の毒物を外部に排出するのを助けると言われ、日本人には当たり前の入浴。
入浴によって消費されるカロリーは、どの位なのでしょうか。
また、その他の健康的な利点は何があるでしょうか。
入浴で消費するカロリー
イギリスで行われた成人男性に対する研究で、40℃のお湯に1時間入浴すると約140カロリーを消費するという結果が出ました。
これはウォーキング30分と同等です。
ですが、体重や筋肉量などで消費するカロリーは変わってきます。
また、METsを使用して、身体活動のエネルギー消費量を下記の計算式にて求めることができます。
エネルギー消費量(kcal)=2(入浴のMETs)× 体重(kg) × 時間(h) × 1.05
1時間あたりの消費カロリー | ||
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体重 | カロリー | |
40kg | 84kcal | |
50kg | 105kcal | |
60kg | 126kcal | |
70kg | 147kcal |
333入浴法
3分の全身浴を3回繰り返すと、消費カロリーは約300~400kcalにもなるという入浴法がネットで出てきます。
この消費カロリーは、約1時間~1時間半程度のウオーキンングに匹敵するとのことですが、ありえないです。
デトックス効果
温かい湯船につかると体が温められ、皮下の毛細血管や血管が広がり、血液の流れがよくなります。
体中に張り巡らされた血管によって、酸素や栄養分を受け取り、体内の老廃物や疲労物質の除去することでデトックス効果が生まれます。
血圧を下げる効果
運動は高血圧の主な治療法と考えられていますが、若い人の血圧にほとんど影響を与えません。
2016年の研究で温熱療法は、若い正常血圧の人でも血圧を下げることができ、温熱療法や温熱療法と組み合わせた運動は高血圧症の治療として運動単独よりも強力であることが証明されました。
リラックス効果
38~40℃のぬるめのお湯に浸かることで、副交感神経が優位になりリラックス効果を得られることができます。
ラベンダー・ネロリ・ベチバーなどの鎮静効果のある精油をプラスすると気持ちも落ち着かせてくれます。
41~42℃の入浴は、交感神経が優位になる為、体が活動モードに切り替わります。
睡眠の質を改善
40℃前後のぬるめのお湯の入浴は、睡眠の質も改善します。
入浴によって温まった体の体温が低下することにより、体に休息の時間であることを知らせます。
また入浴後、深部体温が急降下することにより、質のいい睡眠がとれると言われています。
入浴での危険性
42℃以上のお湯に入浴することは、体に悪影響を及ぼします。
- 血圧が上がり、心臓に負担をかけ、ヒートショックが起こる可能性があります。
- 皮膚の角質層を破壊し、痒みや皮膚炎に繋がります。
心臓や肺、循環器系に持病がある方や高齢の方はリスクもあるので、入浴方法にお気をつけください。
また、入浴前後の水分補給も忘れないようにしましょう。
まとめ
入浴にはウォーキング30分と同等のカロリーを消費しますが、研究者たちは入浴を有酸素運動や体重負荷運動の代替とすることは勧めていません。
しかし、入浴には沢山のメリットがあります。
お好みの入浴剤や精油をプラスして、目的にあった効果的な入浴をしてください。
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